障害者雇用は手帳なしで応募できる?支援制度や他の選択肢を網羅的に解説

障害者雇用は手帳なしで応募できるか?
この記事のまとめ
  • 結論|手帳なしでは応募できない
    障害者手帳がないと、障害者雇用枠で働くことはできません。取得しておきましょう。
  • 取得予定なら先に相談だけしても問題ない
    手帳を申請する予定があるなら、先に情報収集だけしても問題ありません。LITALICO仕事ナビかべなし求人ナビあたりは求人件数も多いので情報収集に便利です。
  • 就労移行支援なら自治体次第で利用できる
    就労移行支援サービスなら、障害者手帳を取得する前でも、医師の診断があれば受給者証を取得できることがあります。(自治体次第)
目次
編集 セオリーズ編集部

本記事は、有料職業紹介事業許可(13-ユ-317587)を取得しているセオリーズ株式会社の編集部が、各社の公式情報・求人情報・公的資料等を確認したうえで作成しています。

障害者雇用枠では原則として手帳などの確認書類が必要

2026年7月現在、障害者雇用枠で働くには、原則として障害者手帳などの確認書類が必要です

一定規模以上の企業には、法定雇用率以上の障害者を雇用する義務があります。採用した人を障害者雇用率の算定対象とするには、障害の種類に応じた確認書類が求められるため、障害者雇用枠の求人では手帳などが応募条件となることがあります。(参考:事業主の方へ(厚生労働省)

なお、身体障害・知的障害では、所定の診断書や判定書が確認書類として認められる場合があります。手帳を申請中の方を含め、応募できるかどうかは求人ごとに確認しましょう。

ポイント
  • 障害者雇用枠では、原則として手帳などの確認書類が必要
  • 身体障害・知的障害では、手帳以外の書類が認められる場合がある
  • 申請中でも相談や情報収集はできるため、応募条件を事前に確認する

法定雇用率とは

法定雇用率とは、企業の従業員数に応じて、一定割合以上の障害者雇用を義務付けた制度のことです。基準を満たさない場合、納付金(罰則)が発生します。(厚生労働省

2026年7月から、民間企業の法定雇用率は2.7%に引き上げられました。対象企業の目安も、常用労働者37.5人以上に広がっています。

法定雇用率の推移
  • 1988年4月:1.6%
  • 1998年7月:1.8%
  • 2013年4月:2.0%
  • 2018年4月:2.2%
  • 2021年3月:2.3%
  • 2024年4月:2.5%
  • 2026年7月:2.7%

従業員数が多い企業ほど採用人数も増加するため、法定雇用率の引き上げに伴い大企業では数百人単位で採用が強化されています。

就職するために取れるこれからの選択肢

現時点で障害者手帳を保有していないあなたが、働くことに向けて取れる選択肢は下記の通りです。

他に、体調等が回復するまでは休養するという選択肢もあります。手帳を取得すれば障害年金を申請できますし、生活保護が受給できる可能性もあります。

就職に向けた選択肢①
手帳を取得して障害者雇用を受ける

障害者手帳があると障害者雇用に応募できるようになります。もし、日常生活や労働に「障害」があるなら申請をおすすめします

  • 理由1. 手帳取得にデメリットはない
  • 理由2. 障害者雇用のほうが継続率が高い

理由1. 手帳取得にデメリットはない

手帳を取得するメリットは大きい一方で、デメリットはほとんどありません。取得は早めを推奨します。

手帳取得のメリット/デメリット
  • メリット
    • 障害者雇用に応募できる
    • 各種割引・助成が受けられる
    • 税制優遇がある
    • 施設優先利用などの恩恵
  • デメリット
    • 手続きに数時間かかる
    • 心理的抵抗
    • 保険加入時に制約の可能性

障害者手帳の発行までの目安は、身体・療育で約1ヶ月、精神で約2ヶ月です。(厚労省)

理由2. 障害者雇用のほうが継続率が高い

障害者雇用は一般雇用と比べて、1年後の継続率が約1.4〜2.3倍です。

求人種別3ヶ月後1年後
障害者雇用86.9%70.4%
一般雇用(オープン)69.3%49.9%
一般雇用(クローズ)52.2%30.8%

特にクローズ就労は継続率が低く、非推奨です。

手帳取得後はエージェントに相談

障害のある方向け
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就職に向けた選択肢②
手帳なしで一般雇用

手帳がない場合は一般雇用での就職になります。

区分メリットデメリット
障害者雇用配慮あり/継続しやすい求人少/賃金低め
一般雇用求人多/賃金高め配慮なし/継続しにくい

一般雇用の2パターン

  1. オープン就労(開示)
  2. クローズ就労(非開示)

基本はオープン就労推奨です。継続率が高いためです。

就職に向けた選択肢③
就労移行支援を利用する

就職に不安がある場合は、就労移行支援で訓練してから就職する選択も合理的です。

向いている人/向いていない人
  • 向いている人
    • すぐ就職が難しい
    • 体調が不安定
    • スキル不足
  • 向いていない人
    • すぐ就職可能
    • 通所が難しい

迷った場合は、ウェルビーやココルポートなどの大手事業所で相談するのが効率的です。

手帳なしでも使える障害福祉サービス

障害者手帳の発行には通常1〜2か月ほどかかるため、その間に利用できる手帳なしでも使える障害福祉サービスを紹介します。

サービス一覧
  1. 自立訓練
    生活面での自立を目的に、身体機能または生活能力の向上に向けた訓練を受けられる
  2. 就労移行支援
    民間企業での就労を目的に、職業スキルや体調管理などの訓練を受けられる
  3. 就労継続支援
    民間企業などでの就労が困難な方に、働く場を提供し、知識および能力向上に向けた訓練を行う

参考:障害者福祉サービスの利用について(厚生労働省)

手帳の代わりに「受給者証」が必要

利用するときには、障害福祉サービス受給資格(通称:受給者証)を取得する必要があり、医師の診断書などが必要になります。なお、障害者手帳がなくても利用可能です

この「受給者証」を発行するには、現在、病気や障害によって就労が難しい状態であることを証明する必要があります。障害者手帳がない場合は、下記いずれかが必要になります。

  • 医師の診断書
  • 自立支援医療受給者証

①自立訓練

自立訓練とは、障害のある方の自立を目的に、身体機能または生活能力の維持・向上に向けた訓練を受けられる福祉サービスです。

たとえば、「食事」や「お金」といった生活系プログラムから、「ストレス対処」や「生活リズム」といった体調管理プログラムまで、幅広い支援があります。

自立訓練の例
  • 生活系プログラム
    • 金銭管理
    • 身だしなみ
    • 食事、洗濯、掃除など
    • 地域生活のマナー など
  • 体調管理系プログラム
    • ストレス対処
    • 生活リズムの整え方
    • アンガーマネジメント
  • レクリエーション系プログラム
    • グループミーティング
    • 音楽、調理
    • 行事、イベント、ゲームなど

自治体によっては在宅訓練を受けられる場合もあるため、外出することが体力的にも精神的にも不安という方にも向いています。

②就労移行支援

就労移行支援とは、民間企業での就職を目指す障害者の方向けに、就労準備やスキルアップ、職探しを支援してくれる福祉サービスです。

就労移行支援事業所のプログラム一覧
  1. 就労準備
    • 生活のリズムや体調管理
    • 障害への自己理解を深める(重要!!
  2. スキルアップ講座
    • 基礎スキル(コミュニケーションなど)
    • 専門スキル(職業ごとの実践的訓練)
  3. 就職活動の支援
    • 書類作成や面接練習
    • 障がい者向け求人の紹介

就労移行支援は、事業所ごとに得意としている障害や、訓練できる職種が異なります。利用前に、どのような支援を受けられるかを詳しく確認しておきましょう。

③就労継続支援

就労継続支援とは、民間企業などで働くことが難しい場合に、障害や体調にあわせて無理なく、就労訓練や仕事を行える福祉サービスです。

主に下記の2種類があります。

就労継続支援の種類
  1. A型事業所
    雇用契約を結び、最低賃金以上の給与がある
    例:データ入力、飲食店ホール、パッキングなど
  2. B型事業所
    雇用契約は結ばず、軽作業の就労訓練をする
    例:刺繍、部品加工、農作業、クリーニングなど

違いを簡単に整理すると、下記の通りです。

主な違いA型事業所B型事業所
雇用契約結ぶ結ばない
報酬最低賃金以上の給与進捗に応じた工賃がある
平均金額
(2024年)
月給91,451円
(週20時間換算の時給目安1,063円)
月給24,141円
(週20時間換算の時給目安281円)
職種の例データ入力、飲食店ホール、パッキングなど刺繍、部品加工、農作業、クリーニングなど
※時給・工賃目安は、月額を週20時間相当で割った編集部試算

出典:厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について

実際の訓練内容や仕事の内容は事業所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

障害者雇用は手帳なしでは利用できない

2026年7月現在、障害者雇用は手帳なしでは利用できません

なぜなら、障害者雇用は企業側が「障害者の法定雇用率」を満たす目的で作った採用枠ですが、障害者手帳がないと、障害者雇用として算定されないからです。(参考:事業主の方へ(厚生労働省)

ポイント

・障害者雇用枠は法定雇用率を満たすための枠
・手帳がないと障害者雇用として算定されない
・算定されないから採用しない/できない

法定雇用率とは

法定雇用率とは、企業の従業員数に応じて、一定割合以上の障害者雇用を義務付けた制度のことです。基準を満たさない場合、納付金(罰則)が発生します。(厚生労働省

2026年7月から、民間企業の法定雇用率は2.7%に引き上げられました。対象企業の目安も、常用労働者37.5人以上に広がっています。

法定雇用率の推移
  • 1988年4月:1.6%
  • 1998年7月:1.8%
  • 2013年4月:2.0%
  • 2018年4月:2.2%
  • 2021年3月:2.3%
  • 2024年4月:2.5%
  • 2026年7月:2.7%

従業員数が多い企業ほど採用人数も増加するため、法定雇用率の引き上げに伴い大企業では数百人単位で採用が強化されています。

就職するために取れるこれからの選択肢

現時点で障害者手帳を保有していないあなたが、働くことに向けて取れる選択肢は下記の通りです。

他に、体調等が回復するまでは休養するという選択肢もあります。手帳を取得すれば障害年金を申請できますし、生活保護が受給できる可能性もあります。

就職に向けた選択肢①
手帳を取得して障害者雇用を受ける

障害者手帳があると障害者雇用に応募できるようになります。もし、日常生活や労働に「障害」があるなら申請をおすすめします

  • 理由1. 手帳取得にデメリットはない
  • 理由2. 障害者雇用のほうが継続率が高い

理由1. 手帳取得にデメリットはない

手帳を取得するメリットは大きい一方で、デメリットはほとんどありません。取得は早めを推奨します。

手帳取得のメリット/デメリット
  • メリット
    • 障害者雇用に応募できる
    • 各種割引・助成が受けられる
    • 税制優遇がある
    • 施設優先利用などの恩恵
  • デメリット
    • 手続きに数時間かかる
    • 心理的抵抗
    • 保険加入時に制約の可能性

障害者手帳の発行までの目安は、身体・療育で約1ヶ月、精神で約2ヶ月です。(厚労省)

理由2. 障害者雇用のほうが継続率が高い

障害者雇用は一般雇用と比べて、1年後の継続率が約1.4〜2.3倍です。

求人種別3ヶ月後1年後
障害者雇用86.9%70.4%
一般雇用(オープン)69.3%49.9%
一般雇用(クローズ)52.2%30.8%

特にクローズ就労は継続率が低く、非推奨です。

手帳取得後はエージェントに相談

障害のある方向け
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障害者転職の支援実績No.1
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就職に向けた選択肢②
手帳なしで一般雇用

手帳がない場合は一般雇用での就職になります。

区分メリットデメリット
障害者雇用配慮あり/継続しやすい求人少/賃金低め
一般雇用求人多/賃金高め配慮なし/継続しにくい

一般雇用の2パターン

  1. オープン就労(開示)
  2. クローズ就労(非開示)

基本はオープン就労推奨です。継続率が高いためです。

就職に向けた選択肢③
就労移行支援を利用する

就職に不安がある場合は、就労移行支援で訓練してから就職する選択も合理的です。

向いている人/向いていない人
  • 向いている人
    • すぐ就職が難しい
    • 体調が不安定
    • スキル不足
  • 向いていない人
    • すぐ就職可能
    • 通所が難しい

迷った場合は、ウェルビーやココルポートなどの大手事業所で相談するのが効率的です。

手帳なしでも使える障害福祉サービス

障害者手帳の発行には通常1〜2か月ほどかかるため、その間に利用できる手帳なしでも使える障害福祉サービスを紹介します。

サービス一覧
  1. 自立訓練
    生活面での自立を目的に、身体機能または生活能力の向上に向けた訓練を受けられる
  2. 就労移行支援
    民間企業での就労を目的に、職業スキルや体調管理などの訓練を受けられる
  3. 就労継続支援
    民間企業などでの就労が困難な方に、働く場を提供し、知識および能力向上に向けた訓練を行う

参考:障害者福祉サービスの利用について(厚生労働省)

手帳の代わりに「受給者証」が必要

利用するときには、障害福祉サービス受給資格(通称:受給者証)を取得する必要があり、医師の診断書などが必要になります。なお、障害者手帳がなくても利用可能です

この「受給者証」を発行するには、現在、病気や障害によって就労が難しい状態であることを証明する必要があります。障害者手帳がない場合は、下記いずれかが必要になります。

  • 医師の診断書
  • 自立支援医療受給者証

①自立訓練

自立訓練とは、障害のある方の自立を目的に、身体機能または生活能力の維持・向上に向けた訓練を受けられる福祉サービスです。

たとえば、「食事」や「お金」といった生活系プログラムから、「ストレス対処」や「生活リズム」といった体調管理プログラムまで、幅広い支援があります。

自立訓練の例
  • 生活系プログラム
    • 金銭管理
    • 身だしなみ
    • 食事、洗濯、掃除など
    • 地域生活のマナー など
  • 体調管理系プログラム
    • ストレス対処
    • 生活リズムの整え方
    • アンガーマネジメント
  • レクリエーション系プログラム
    • グループミーティング
    • 音楽、調理
    • 行事、イベント、ゲームなど

自治体によっては在宅訓練を受けられる場合もあるため、外出することが体力的にも精神的にも不安という方にも向いています。

②就労移行支援

就労移行支援とは、民間企業での就職を目指す障害者の方向けに、就労準備やスキルアップ、職探しを支援してくれる福祉サービスです。

就労移行支援事業所のプログラム一覧
  1. 就労準備
    • 生活のリズムや体調管理
    • 障害への自己理解を深める(重要!!
  2. スキルアップ講座
    • 基礎スキル(コミュニケーションなど)
    • 専門スキル(職業ごとの実践的訓練)
  3. 就職活動の支援
    • 書類作成や面接練習
    • 障がい者向け求人の紹介

就労移行支援は、事業所ごとに得意としている障害や、訓練できる職種が異なります。利用前に、どのような支援を受けられるかを詳しく確認しておきましょう。

③就労継続支援

就労継続支援とは、民間企業などで働くことが難しい場合に、障害や体調にあわせて無理なく、就労訓練や仕事を行える福祉サービスです。

主に下記の2種類があります。

就労継続支援の種類
  1. A型事業所
    雇用契約を結び、最低賃金以上の給与がある
    例:データ入力、飲食店ホール、パッキングなど
  2. B型事業所
    雇用契約は結ばず、軽作業の就労訓練をする
    例:刺繍、部品加工、農作業、クリーニングなど

違いを簡単に整理すると、下記の通りです。

主な違いA型事業所B型事業所
雇用契約結ぶ結ばない
報酬最低賃金以上の給与進捗に応じた工賃がある
平均金額
(2024年)
月給91,451円
(週20時間換算の時給目安1,063円)
月給24,141円
(週20時間換算の時給目安281円)
職種の例データ入力、飲食店ホール、パッキングなど刺繍、部品加工、農作業、クリーニングなど
※時給・工賃目安は、月額を週20時間相当で割った編集部試算

出典:厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について

実際の訓練内容や仕事の内容は事業所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

障害者雇用と障害者手帳に関するよくある質問

障害者手帳を申請中でも障害者雇用枠に応募できますか?

申請中でも応募できる求人はあります。ただし、入社までに手帳の交付が必要な場合や、選考時に申請状況の確認を求められる場合があります。

応募前に企業や転職エージェントへ確認しましょう。

診断書があれば手帳なしでも障害者雇用枠に応募できますか?

精神障害や発達障害では、原則として精神障害者保健福祉手帳が必要です。

身体障害や知的障害では、所定の診断書や判定書が認められる場合もあるため、応募先へ確認しましょう。

手帳なしで一般雇用枠から配慮を受けられますか?

手帳がなくても、一般雇用枠で障害や必要な配慮を伝えることは可能です。

ただし、希望する配慮がすべて認められるとは限りません。必要な配慮を具体的に整理して相談しましょう。

障害者手帳がなくてもハローワークの専門窓口を利用できますか?

障害者手帳がなくても利用できる場合があります。

仕事探しや応募書類、面接、職場での配慮について相談可能です。必要書類は状況によって異なるため、事前に窓口へ確認しましょう。

障害者手帳なしでも就労移行支援を利用できますか?

医師の診断書や意見書があれば、手帳がなくても利用できる場合があります。

ただし、最終的には自治体が判断します。利用を希望する場合は、自治体や就労移行支援事業所へ相談しましょう。

障害者雇用を希望するなら手帳を取得した方がよいですか?

障害者雇用枠を希望するなら、取得を検討する価値があります。

応募できる求人が増え、配慮を前提に働きやすくなります。一般雇用との違いも踏まえ、主治医や支援機関に相談しましょう。


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特定募集情報等提供事業届出受理番号:51-募-001910
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