発達障がい向けおすすめ転職エージェント・サイトを比較|グレーゾーン可

発達障害転職エージェントおすすめ

障がい者雇用では、条件が良い企業を狙うと倍率が高いので、継続的な支援を受けることが重要です。特に、職場との相性見極めが重要となる発達障がいのある方では、サポート体制で差がつきます

本記事では、利用者満足度調査をもとに障害者転職サービスを比較しながら、発達障がいがある方の転職支援に強い転職エージェントを紹介していきます。

忙しい方向けまとめ

上記のような大手なら、紹介可能な求人が多いので転職を有利に進められます。法定雇用率が引き上げられて求人が増えているので、できればいくつか利用して比較できるとベストです。

目次
編集 セオリーズ編集部

本記事は、有料職業紹介事業許可(13-ユ-317587)を取得しているセオリーズ株式会社の編集部が、各社の公式情報・求人情報・公的資料等を確認したうえで作成しています。

悩んだらまずは試したい:
発達障害の方向け転職エージェント

発達障害のある方におすすめな転職エージェントをランキング形式で紹介します。厳選するために下記の観点で各サービスを比較しました。

転職エージェントの比較ポイント
  1. 障害者雇用の求人総数
  2. 利用者からの評判・口コミ
  3. 就職・転職支援の実績が豊富であること

手帳がない方・取得予定がない方はこちら

スクロールできます
順位サービス名おすすめ度向いている人求人数エリア公式サイト解説記事

1位

LITALICO仕事ナビ

4.6
転職支援は東京近郊のみ対応
手帳をお持ちで求人数重視の方向け
4,830
件以上
東京/埼玉
千葉/神奈川
求人を見る評判を見る

2位

かべなし求人ナビ

4.5
全国対応で、サポート力が高い
就労移行支援や継続支援も検索できる
650
件以上
全国求人を見る評判を見る

3位
dodaチャレンジ
dodaチャレンジ

4.3
就職支援実績No.1でサポート力が高い
大手企業狙いで年収をあげたい人向け
1,700
件以上
全国求人を見る評判を見る
4位
ランスタッド

4.0
年収400万円以上の外資・大手向け
非公開求人が多く、年収を上げやすい
550
件以上
全国求人を見る評判を見る
5位atGP
atGPエージェント

3.9
企業スカウトを待ちたい方向け
地方求人や作業系など幅広く対応できる
1,590
件以上
関東/関西
名古屋
求人を見る評判を見る
6位以下の転職サービスを見る
順位サービス名おすすめ度向いている人求人数エリア公式サイト解説記事
6位エージェントサーナ
エージェントサーナ

3.8
身体障害・内部障害の方向け
歴32年の老舗にサポートしてもらえる
1,200
件以上
首都圏
関西
求人を見る評判を見る
7位障害者雇用バンク
障害者雇用バンク

3.7
20〜30代若手で未経験職種の転職なら
ハローワーク求人も閲覧できる
1,100
件以上
首都圏
関西
求人を見る評判を見る
8位ワークリア
ワークリア

3.6
大手運営でサポート力が高い
配慮重視のマッチングで定着率90%
非公開首都圏求人を見る評判を見る
9位DIエージェント
DIエージェント

3.5
BABナビ連携で求人数は多い
情報収集目的なら選択肢には上がる
1,000
件以上
全国求人を見る評判を見る
10位リコモス
リコモス

3.4
東京近辺で小規模サポート
職業適性検査なども興味があればぜひ
600
件以上
東京近郊求人を見る評判を見る
その他の転職サービスを見る
サービス名おすすめ度向いている人求人数エリア公式サイト解説記事

ウェルビージョブナビ

3.3
求人を広く見たい方におすすめ
就労移行支援大手で、配慮調整に強い
6,300
件以上
全国求人を見る評判を見る

マイナビパートナーズ紹介

3.3
都内の安定した大手企業狙いなら
特例子会社運営での採用可能性あり
300
件以上
首都圏
関西
求人を見る評判を見る
マイナーリーグ
マイナーリーグ

3.3
発達障害支援に特化したkaien運営
職場との相性を重視したい人向け
300
件以上
首都圏求人を見る評判を見る

babナビ

3.2
障害者向けの求人サイト
自分で求人を探したい人向け
1,700
件以上
全国求人を見る評判を見る
トゥモローブライト
トゥモローブライト

3.0
ハイクラス向けで求人数は少なめ
高年収で個別支援を重視する人向け
非公開首都圏求人を見る評判を見る

ソーシャルパートナーズ

3.0
大手・外資・グローバル企業寄り
年収や待遇を上げたい方向け
400
件前後
首都圏
大阪
求人を見る評判を見る
アビリティスタッフィング
アビリティスタッフィング

2.8
精神障害×首都圏×事務職に特化
大手のリクルートが運営
250
件前後
首都圏求人を見る評判を見る
サーチコア
サーチコア

2.8
事務職、ITエンジニア専門
年収やキャリアアップしたい人向け
150
首都圏求人を見る評判を見る

ウェブサーナ

2.7
求人サイトなのでサポートはない
自分で求人を探したい人向け
150
全国求人を見る評判を見る
クローバーナビ
クローバーナビ

2.5
障害者向けの就職求人サイト
大手、有名企業の求人を見たい人向け
90
全国求人を見る評判を見る

まずは上位3社(LITALICO仕事ナビかべなし求人ナビdodaチャレンジ)に登録して、提案求人やサポートを比較しながら進めるのが基本です。

障害者雇用は、求人数が限られ、各社で扱う求人も異なるため、1社だけでは条件に合う求人を見逃す可能性があります。

発達障害の方向けおすすめ転職エージェント:
1位.LITALICO仕事ナビ

LITALICO仕事ナビの特徴まとめ
  • 業界最大級の掲載求人件数
    • 障害者雇用求人は全国4,700件以上
    • 就職支援サイトとして運営歴が長い
  • 個別転職支援は一都三県に対応
    • 全国では求人検索サイトとして利用可能
    • 東京・埼玉・千葉・神奈川で個別サポートあり

LITALICO仕事ナビは、障害のある方の就職・転職を支援する求人サイトです。全国の障害者求人を幅広く掲載しており、勤務地・職種・合理的配慮・雇用実績などの条件で細かく探せる点が強みです。

特に、求人を自分で比較しながら情報収集したい人には使いやすく、公開求人の母数が大きいため、まず市場感をつかむ用途にも向いています。大手企業から中堅企業まで幅広く掲載されているので、選択肢を広く持ちたい人と相性が良いでしょう。

また、東京・埼玉・千葉・神奈川では個別転職支援も利用できます。首都圏であれば、求人検索だけでなく、キャリア相談や求人紹介まで一体で使えるため、ぜひ気軽に利用してみてください。

\ 公開前・非公開の求人も確認できます /

情報収集・相談だけでもOK

個別支援を受けられるのは、東京・埼玉・千葉・神奈川の一都三県です。全国では求人サイトとしての機能に限定されます。

LITALICO仕事ナビの基本情報
分類求人サイト/転職支援サービス
料金無料
対応地域全国(個別転職支援は東京・埼玉・千葉・神奈川)
対応障害身体障害、精神障害、発達障害 など
求人件数全国4,700件
公式サイトhttps://snabi.jp/
運営会社株式会社LITALICO
有料職業紹介許可番号:13-ユ-312010
2026年5月時点

発達障害の方向けおすすめ転職エージェント:
2位. dodaチャレンジ

dodaチャレンジ
dodaチャレンジの特徴まとめ
  • 障害者雇用の転職支援実績No.1
    • ※4ヶ月以上の正社員雇用総計(2024年度)
  • 公開求人1,800件超、非公開求人は全体の9割
    • 取引実績は3,000社以上
    • 登録後に紹介される非公開求人が中心
  • 書類・面接対策・条件交渉まで一貫サポート
    • 全国対応で、東京・大阪・愛知に拠点あり
    • 地方在住でもオンライン面談に対応

dodaチャレンジは、パーソルグループの特例子会社が運営する障害者向け転職エージェントです。「転職支援実績No.1」と訴求されているように、求人数・企業接点・支援ノウハウの総合力が高いのが特徴です

特に強いのは、一般公開されない非公開求人の多さです。公開求人も多いですが、実際には登録後に紹介される求人が中心で、年収アップや条件改善を狙う転職でも使いやすい設計になっています。

また、キャリア面談から書類添削、面接対策、企業との条件交渉まで一貫して支援を受けられます。初めての転職で進め方に不安がある方や、選考対策をきっちりやりたい方には相性がよいサービスです。

\ 年収をあげたい全員におすすめ /

情報収集・相談だけでもOK

dodaチャレンジは全国対応ですが、拠点は東京・大阪・愛知です。地方在住でも、オンラインでの転職支援に対応しています。

dodaチャレンジの基本情報
分類転職エージェント
料金無料
対応地域全国
拠点:東京・大阪・愛知
対応障害全ての障害
求人件数1,800件
※非公開求人は全体の9割
公式サイトhttps://doda.jp/challenge/
運営会社パーソルダイバース株式会社
有料職業紹介許可番号:13-ユ-040608
2026年5月時点

発達障害の方向けおすすめ転職エージェント:
3位. かべなし求人ナビ

かべなし求人ナビ
かべなし求人ナビの特徴まとめ
  • 障害者雇用に特化した転職サービス
    • 公開掲載求人は約700件
    • 就労移行支援や就労継続支援A/Bも掲載
  • 東証プライム上場のSMS社が運営
    • 医療・福祉領域で実績のある大手人材会社
    • じっくりと相談したい人におすすめ

かべなし求人ナビは、株式会社エス・エム・エスが運営する、障害のある方向けの就職・転職情報サイトです。障害者雇用の求人検索だけでなく、就労支援事業所の情報もまとめて確認できるのが特徴です。

公開求人は670件で、掲載数だけを見ると超大手水準ではありませんが、求人情報に加えて会員向け紹介導線もあり、情報収集と相談を並行しやすい設計になっています。まず求人の傾向を見ながら、自分に合う選択肢を整理したい人には使いやすいサービスです。

また、かべなし就労支援ナビでは、就労移行支援・就労継続支援A型/B型・自立訓練の検索にも対応しています。一般就職だけでなく、就労準備の段階から比較したい人にも相性がよいです。

\ 障害者雇用なら全員におすすめ /

情報収集・相談だけでもOK

一般就職だけでなく、就労移行支援や継続支援まで横断して比較できるので、「今すぐ転職するか、まず支援を使うか迷っている人」にも使いやすいサービスです。

かべなし求人ナビの基本情報
分類求人サイト/転職支援サービス/就労支援情報サイト
対応障害全て
対応地域全国
公開求人約700件
サービス就労移行支援、就労継続支援A型/B型、自立訓練の情報検索
公式サイトhttps://dei-go.com/
運営会社株式会社エス・エム・エス
有料職業紹介許認可:13-ユ-190019
2026年5月時点

発達障害の方向けおすすめ転職エージェント:
4位. ランスタッドチャレンジド

ランスタッドチャレンジド
ランスタッドチャレンジドの特徴まとめ
  • 障害者雇用で年収を上げたい人に向く
    • 外資系・大手企業の求人を扱う比率が高い
    • フルタイムの正社員求人を中心に探しやすい
  • 専任コンサルタントが面談から定着まで一貫対応
    • 応募書類の添削や面談トレーニングに対応
    • 内定後の手続きや入社後フォローも受けられる
  • 障害種別で対応エリアが異なる
    • 身体障害は全国対応
    • 精神障害は東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・群馬・栃木・茨城・兵庫に対応

ランスタッドチャレンジドは、世界最大級の人材会社ランスタッドが提供する障害者向け転職支援サービスです。一般的な事務職求人だけでなく、比較的年収帯の高い大手・外資系求人を狙いやすいのが特徴です。

特に、これまでの就業経験を活かしてキャリアアップ転職をしたい人と相性がよく、フルタイム正社員の求人を中心に提案を受けやすい傾向があります。条件の良い非公開求人も含めて見たい場合は、候補に入れやすいサービスです。

また、専任コンサルタントが面談から書類添削、面談対策、内定後のフォローまで一貫して担当します。安定就業の実績があり、次の職場で年収や条件を引き上げたい人に向いています。

\ 公開前・非公開の求人も確認できます /

情報収集・相談だけでもOK

法定雇用率の引き上げで大手企業の採用需要は続いています。これまでの職歴を活かして条件改善を狙いたい人は、早めに相談しておく価値があります。

ランスタッドチャレンジドの基本情報
分類転職エージェント
料金無料
対応障害身体障害/精神障害
対応地域身体障害:全国
精神障害:東京/神奈川/千葉/埼玉/大阪/群馬/栃木/茨城/兵庫
求人件数600件以上
サポート面談、求人紹介、書類添削、面談対策、入社後フォロー
公式サイトhttps://www.randstad.co.jp/
運営会社ランスタッド株式会社
有料職業紹介許可番号:13-ユ-010554
2026年5月時点

発達障害の方向けおすすめ転職エージェント:
5位. atGP

atGP(アットジーピー)
atGP(アットジーピー)の特徴まとめ
  • 全国で障害者求人を探せる老舗サイト
    • 公開求人は1,575件(2026年5月時点)
    • 都市部の事務職に強い一方、作業系や地方求人も一定数ある
  • 柔軟な働き方に対応した求人を探しやすい
    • 週20時間台の時短勤務求人あり
    • 在宅勤務・リモートワーク配慮求人も掲載
  • 求人サイト・エージェント・スカウトをまとめて使える
    • スカウト機能を利用できる
    • 就労移行支援サービスも展開

atGP(アットジーピー)は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害者向け求人サイト・転職支援サービスです。求人検索、エージェント紹介、企業スカウトを一つのサービス内で使い分けられるのが特徴です。

掲載求人は都市部の事務職が中心ですが、他社では少ない地方求人や、清掃・軽作業系、時短勤務、在宅配慮求人も見つけやすく、守備範囲は広めです。特に、首都圏・関西圏で事務職を探す人には使いやすいサービスです。

また、求人を自分で探すだけでなく、企業からスカウトを受ける使い方もできます。今すぐ転職したい人だけでなく、情報収集しながら良い条件があれば動きたい人にも向いています。

\ 公開前・非公開の求人も確認できます /

情報収集・相談だけでもOK

atGPは、転職支援だけでなく就労移行支援サービスも展開しているため、「今すぐ転職ではないが、体調を整えながら就職準備を進めたい」という人にも向いています。

atGP(アットジーピー)の基本情報
分類求人サイト/転職支援サービス
料金無料
対応地域全国
対応障害全ての障害
求人件数1,575件
主な機能求人検索、エージェント紹介、企業スカウト
登録者数累計180,000人以上
公式サイトhttps://www.atgp.jp/
運営会社株式会社ゼネラルパートナーズ
有料職業紹介許可番号:13-ユ-030101
2026年5月時点

発達障害がある方の就職状況

2018年の障害者雇用促進法の改正を機に、長期的には改善する見通しではあるものの、目に見えない障害である“発達障害”の就職は依然、難しさを抱えています

発達障害がある方の就職状況①
発達障害を含む精神障害者の就職率は43.8%

厚生労働省の統計情報によると、発達障害を含む精神障害者の“申込後の就職率は43.8%”と、まだ就職は難しいという状況にあります。

下記グラフは、2011年から2022年までの精神障害者(発達障害含む)の「求人申込数」と「就職件数」及びこれらをもとに算出した「申込後の就職率」の推移です。

厚生労働省のデータをもとに作成

このように、障害者雇用促進の流れを受けて、申込件数と就職件数は増えていますが、申込後の就職率は43.8%と高くはありません。(申し込んだうち56.2%は就職していない、ということです。)

発達障害のある方の就職状況②
発達障害がある方の就職者数は増えている

2018年に障害者雇用促進法が改正されて以降、民間企業が「精神障害者保健福祉手帳」の所有者の雇用を進めているので、民間企業で働く精神障害者(発達障害含む)の人数は伸び続けています。

厚生労働省 令和4年障害者雇用状況の集計結果より編集部作成
※雇用義務のある民間企業(43.5人以上規模)における雇用人数

上記グラフのように、厚生労働省が公開している最新情報(2022年時点)を見ると、2018年の障害者雇用法改正以降、急激に増加していることがわかります

発達障害のある方の就職状況③
発達障害の場合は定着しやすく就職に有利

ちなみに発達障害のある方は、他の障害者(身体や精神、知的などの障害)と比べて、長期定着しやすい傾向にあります。実際に、1年後定着率“71.5%”と一番高いデータが発表されています。

出典:障害者職業総合センター 障害者の職場定着率

同じ「精神障害者保険福祉手帳」を所有する精神障害者が“49.3%”であることを踏まえると大きく開いており、長期定着しやすい分、就職活動では有利になります

精神障害(特に気分障害)よりは有利になりやすい

企業側は「長期就業してくれる方を採用したい」と考えているので、就労が安定しない精神障害者(特に、うつ病等の気分障害)よりは、発達障害のある方のほうが採用で有利になりやすいです。

実際、ASDの方は職場に馴染めさえすれば長続きしやすく、ADHDの方はトラブルを起こしやすいもののコミュニケーションには問題がありません。

実際、発達障害の方は、配慮や管理が行き届いた環境で適材適所な仕事にさえ出会えれば、十分活躍の見込みがあるんですよね。なので就職活動の進め方次第では、他の障害者よりずっと有利です。

発達障害のある方の就職状況④
法定雇用率は段階的に引き上げられる

法定雇用率とは、企業の従業員数に応じて、一定割合以上の障害者雇用を義務付けた制度のことです。基準を満たさない場合、納付金(罰則)が発生します。(厚生労働省

2026年4月現在、法定雇用率は2.5%なので、従業員40人に対して1人以上の障害者雇用が必要です。今後も段階的に引き上げが予定されています。

法定雇用率の推移
  • 1988年4月:1.6%
  • 1998年7月:1.8%
  • 2013年4月:2.0%
  • 2018年4月:2.2%
  • 2021年3月:2.3%
  • 2024年4月:2.5%
  • 2026年7月:2.7%(予定)

従業員数が多い企業ほど採用人数も増加するため、法定雇用率の引き上げに伴い大企業では数百人単位で採用が強化されています。

発達障害がある方の就職活動ポイント

就職活動を行う場合は、下記のポイントを押さえて進めることをおすすめします。順を追って解説します。

発達障害がある方の就職活動ポイント①
自身の障害特性と必要な配慮を理解する

まずは、自身の障害特性と、職場環境に必要な配慮を理解して整理しておきましょう

発達障害と一口にいってもASDやADHDなど、特性は人それぞれなので「自分が何を苦手としていて何をストレスに感じるか」は前もって整理しておく必要があります。(次章「発達障害の種類別|必要な配慮を検討しよう」で詳しく解説します。)

それこそ、手帳を取得必要がないくらい軽度であれば「民間企業の一般枠」で就労することもできます。

反対に、困難が大きく配慮が必要なら「障害者雇用枠」を狙うなり、就労移行支援や就労継続支援といった「福祉的就労」から段階的に慣れるなり、といった選択肢があります。

より良い職場を選ぶためにも、自己分析は必須です

発達障害がある方の就職活動ポイント②
とにかく向いていない仕事を避ける

自身の障害特性と必要な配慮を理解したならば、向いていないであろう仕事は避けて、できるだけストレスがかからない仕事を探しましょう。

もちろん、興味がある“やりたい仕事”を選ぶのも悪いことではありませんが、障害を持っている方は「ストレスを回避すること」のほうが遥かに重要です。

例えば、曖昧なコミュニケーション全般を苦手とするASD(自閉症スペクトラム障害)であれば、顧客の意図を汲むことが求められる“営業職”や“コンサルタント”といった仕事は向いていません。

仮に憧れの職業だった場合、最初は楽しく感じるかもしれませんが、3ヶ月もすれば高揚感は薄れ、できないことばかりの現実に苦痛を感じるようになります。

このように、障害の特性ごとで一定の得意不得意はあるので、自己分析と業界・企業研究をしたうえですり合わせを行いましょう。(仕事の向き不向きは、次章で詳しく説明します。)

発達障害がある方の就職活動ポイント③
無理はせずに段階的に慣らしていく

仕事を探すときは、無理のない就労形態からはじめるようにしてください。他の精神疾患と併発している場合や、長期間のブランクがある場合は「週あたりの勤務時間をどれくらいにするか」から医師と相談しましょう。

もし、民間企業への就職が不安な場合は、福祉的就労(就労継続支援B型A型や就労移行支援)で、障害や体調にあわせて自分のペースで、必要なスキルを習得することが可能です。

民間企業での就職に少しでも不安がある場合は、無理をせず、段階を踏んで慣れていくことをおすすめします。(例えばSTEP3.就労移行支援の利用から始める、など)

どれにすべきか悩んだら、就労移行支援の大手であるウェルビーココルポートに相談してみてください。資料請求すると翌日には電話が来るので、気軽に話を聞けます。

発達障害がある方の就職活動ポイント④
就職活動は一人で行わず、支援機関を活用する

発達障害は、認知や行動に障害特性が出ることがあるので、客観的な立場からアドバイスをくれて、障害者の転職事情に詳しい「支援機関」の力を借りることをおすすめします。

例えば、下記のような機関です。

どうしようか悩んだら発達障害者支援センターに相談してみてください。地域ごとのセンターの電話番号が記載しているので、すぐにつながります。

障害者向け転職エージェントの選び方

転職エージェントは、以下の手順で選びましょう。それぞれの手順ごとに、比較ポイントもあわせて整理します。

障害者向け転職エージェントの選び方①
まずはオープンかクローズかを決める

まず、障害者手帳を持っていれば、大きく2種類の就労形態(オープン就労とクローズ就労)を選ぶことができ、それぞれで使うべき転職サービスも異なります。

2種類の転職エージェント
  • オープン就労(障害を開示して就職する)
    ◎良い点:配慮があり長期継続しやすい
    ×悪い点:求人の種類が少ない傾向にある
    障害者専門の転職エージェントを使おう
    ※基本的にまずはこちらを優先したい
  • クローズ就労(障害を隠して就職する)
    ◎良い点:求人の種類が豊富
    ×悪い点:配慮が得られず長期継続しにくい
    一般の転職エージェントを使おう
    ※障害者手帳がない場合の選択肢になりやすい

選考企業に障害内容を開示するかどうかは、業務遂行にどの程度の配慮が必要かを基準に判断しましょう。

以下で簡単に説明していきます。

オープンかクローズかの判断目安①
業務遂行に困難があるなら障害者雇用

精神障害や発達障害の影響で、業務の完遂が難しく、大きな調整が必要になる場合は、障害者手帳を取得したうえで障害者雇用枠に応募するのが基本です。

精神障害者保健福祉手帳「3級」の取得条件

精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

引用元:厚生労働省

一般雇用枠と比べると、職種や給与水準は限定されやすいものの、配慮を前提に働けるため、安定して長く続けやすい可能性があります。さらに配慮を重視するなら、特例子会社という選択肢もあります。

オープンかクローズかの判断目安②
配慮がある程度必要ならオープン就労

業務遂行が困難というほどではないものの、コミュニケーションや仕事の進め方などで一定の配慮が必要なら、オープン就労を検討しましょう。

オープン就労であれば、障害者雇用と一般雇用の両方を比較しながら求人を探せるのが利点です。ただし、どの程度の配慮が得られるかは企業や上司によって差があるため、実際の職場環境を慎重に見極める必要があります。

オープンかクローズかの判断目安③
上司の配慮で十分ならセミオープン就労

日常業務で大きな配慮までは不要でも、軽いストレスや苦手があるなら、障害名までは伝えず、苦手な傾向だけ共有するセミオープン就労も選択肢です。

配慮がなくても短期的には働ける場合でも、ストレスが長期的に蓄積すると、うつ病などの二次障害につながることがあります。直属の上司だけでも事情を理解していれば、業務の振り分けや接し方が調整されやすくなります。

オープンかクローズかの判断目安④
配慮不要ならクローズ就労

配慮がなくてもストレスなく安定就労できる状態なら、クローズ就労でも問題ありません。たとえば、症状が薬や生活管理で十分コントロールできている場合などです。

クローズ就労は、障害への配慮がないことがデメリットですが、その分応募できる求人の幅が広く、書類選考も通りやすい傾向があります。配慮が不要な人にとっては、有力な選択肢です。

スクロールできます
働き方雇用枠配慮周囲求人の幅通過率
クローズ一般雇用枠ほぼない健常者中心幅広い普通
オープン一般雇用枠職場次第健常者中心幅広い下がりやすい
障害者雇用枠高い障害者もいる少なめ普通
特例子会社より高い障害者のみかなり少ない倍率が高い

悩んだらまずは障害者雇用にして!

迷う場合は、まず障害者雇用を優先して検討しましょう。一般雇用は配慮が得られにくく、統計的にも継続率が低いからです。

スクロールできます
求人種別3ヶ月後継続率1年後継続率
障害者求人86.9%70.4%
(続きやすい)
一般求人(障害オープン)69.3%49.9%
(続きにくい)
一般求人(障害クローズ)52.2%30.8%
(続きにくい)

出典:障害者の就業状況等に関する調査研究(2017年4月)

このように、一般枠では障害をオープンにしても1年後継続率は49.9%、クローズ就労では30.8%にとどまります。短期離職を繰り返すと経歴にも悪影響が出やすいため、多少給与条件が劣っても、無理なく続けやすい障害者求人を優先する方が合理的です。

障害者向け転職エージェントの選び方②
転職志望先に強いサービスを選ぶ

障害者枠か一般枠かを決めたら、次は志望している条件(業種や役職)に強い転職エージェントを使いましょう。

特に、志望業界に特化したエージェントであれば、業界出身のアドバイザーが在籍していることも多く、提案やサポートの質が高くなりやすい傾向があります。

志望業種・役職で選ぶメリット
  • 自分の欲しい求人を持っている可能性が高い
  • 業界主要企業の転職トレンドに詳しい
  • 在籍アドバイザーに業界経験者が多い

もちろん、担当者が優秀であれば企業開拓までしてくれることもありますが、最初からその業界の企業と長く取引しているエージェントの方が有利です。

障害者向け転職エージェントの選び方③
複数併用しながら担当者を見極める

志望業界・職種に強い転職エージェントをある程度絞れたら、最後は複数併用しながら、担当アドバイザーの支援力と提案求人の質を比較することが重要です。

障害者の転職では、一般の転職活動とは異なる論点が多いため、専門知識の有無が結果に直結しやすいです。比較するときは、次の3点を基準にしましょう。

  • 比較1. 障害者支援の実績
  • 比較2. キャリアアドバイザーの提案・サポート
  • 比較3. 希望業種での求人掲載数と質

この3点を見ずに選ぶと、「良い求人がなく無駄な登録になった」「担当者に障害理解がなかった」といった小さな失敗につながります。

転職エージェントの比較基準#1
障害者支援の実績

転職エージェントは個人規模の小さい事業者まで含めると非常に数が多いため、客観的に比較しやすい「実績」は重要な判断材料です。

実績のあるエージェントほど魅力的な求人を持っている傾向があります。企業側は障害者採用を始めるとき、すでに取引実績のある転職エージェントに依頼することが多いからです。

また、障害者転職に強いキャリアアドバイザーが在籍しやすい点も重要です。実績のある組織では、その分だけノウハウが蓄積されています。

転職エージェントの比較基準#2
キャリアアドバイザーの提案・サポート

転職活動においてキャリアアドバイザーに求められる役割は、あなたの価値観・特性・強みを理解したうえで、最適な求人と進め方を提案することです。

・あなたに合ったキャリアプランや求人を提案すること
・理想の転職を実現するための支援を行うこと

特に障害者の転職では、社名や年収だけではなく、「どこなら強みを発揮しやすいか」「どこなら無理なく働き続けられるか」で判断する必要があります。

そのため、本当に信頼できる人物かどうかを次の観点で見極めましょう。

質の高いキャリアアドバイザー
  • 障害への理解がある
  • 志望業種の転職事情に詳しい
  • 初回面談で希望を深掘りしてくれる
  • 応募企業のネガティブ面も教えてくれる
  • キャリア相談や面接対策に時間をかけてくれる
  • 配慮しつつも本質的な助言をしてくれる
質の低いキャリアアドバイザー
  • 障害への理解がない
  • 業種や仕事内容への知識が浅い
  • 初回面談で表面的なことしか聞かない
  • 高圧的、傾聴しないなど配慮と礼節に欠ける
  • 内定が出やすい求人ばかり勧める
  • 説明なく大量の求人を送りつける

担当者との相性もあるため、最初から一人に絞らず、複数のアドバイザーと面談して比較するのが安全です。

良い担当者であれば、あなたを理解するために丁寧に質問してくれるため、自分の考えを整理する助けにもなります。

転職エージェントの比較基準#3
希望業種での求人掲載数

どれだけ担当者が優秀でも、転職エージェント自体があなたに合う求人を持っていなければ、紹介は受けられません。

「求人掲載数が多い」ということは、それだけ好条件の求人に出会える可能性が高いということです。特に障害者向けの好条件求人は募集枠が少なく、すぐ埋まりやすいため、できるだけ多くの求人を保有しているエージェントに登録しておくのが合理的です。

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