障害者雇用の面接でよく聞かれるのは、職務経験・志望動機・必要な配慮・勤務条件・逆質問など、応募職種への適性と働く見通しを確認する質問です。
質問内容は企業や職種によって異なるため、よくある質問と回答のポイントを押さえて準備しておくことが大切です。
この記事では、障害者雇用の面接でよく聞かれる15の質問と回答例、配慮事項の伝え方、逆質問の例を紹介します。
- 質問15選は丸暗記せず、答える軸を整理する
職務経験・志望動機・勤務条件など、自分の経験に置き換えて答えられるように準備しましょう。 - 障害・配慮事項は「仕事への影響」とセットで伝える
診断名だけでなく、困りやすい場面、自分で行っている工夫、必要な配慮を整理しておくことが大切です。 - 逆質問では入社後のミスマッチを減らす
実際の業務内容や配慮の相談方法、勤務条件など、働き続けるうえで確認したいことを準備しておきましょう。
本記事は、有料職業紹介事業許可(13-ユ-317587)を取得しているセオリーズ株式会社の編集部が、各社の公式情報・求人情報・公的資料等を確認したうえで作成しています。
障害者雇用の面接でよく聞かれる質問15選と回答例
障害者雇用の面接では、一般的な職務経験や志望動機に加えて、障害による仕事への影響や必要な配慮、通院、勤務条件について確認されることがあります。
ここでは、よく聞かれる15の質問について、面接官が確認したいこと、回答例、答えるときの注意点をそれぞれ解説します。まずは質問一覧から、準備したい項目を確認してみましょう。
質問#1
自己紹介をお願いします
面接官は、これまでの経歴や人柄を簡単に把握し、応募職種とどのような接点があるかを確認しています。
職歴を最初からすべて説明するのではなく、氏名・直近の経験・応募職種で活かせることを1分程度でまとめましょう。
- 質問例:「まずは簡単に自己紹介をお願いします」
- 回答例:「〇〇と申します。前職では3年間、一般事務としてデータ入力や書類確認を担当してきました。正確な処理と早めの報告を意識して業務に取り組んできたため、今回の事務職でもこれまでの経験を活かしたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします」
質問#2
これまでの職務経歴を教えてください
面接官は、これまでの仕事内容だけでなく、どのような役割を担い、応募職種でも活かせる経験や強みがあるかを確認しています。担当業務・業務量・工夫したこと・成果まで具体的にすると、自己紹介との差もつけやすくなります。
- 質問例:「これまでどのような仕事を担当してきましたか?」
- 回答例:「前職では3年間、一般事務としてデータ入力、書類確認、社内資料の作成を担当していました。データ入力は1日100件前後を担当し、Excelを使った集計や入力内容のチェックも行っていました。正確さを保ちながら期限内に処理することを意識してきたため、これまでの経験を貴社の事務業務でも活かしたいと考えています」
さらに具体的な工夫や成果を聞かれた場合
担当業務について答えたあと、「具体的にどのような工夫をしましたか?」「その工夫で何が変わりましたか?」と成果まで聞かれることがあります。「課題→工夫→結果」まで話せると、自分の強みがより伝わりやすくなります。
- 質問例:「入力ミスを減らすために、具体的にどのような工夫をしていましたか?」
- 回答例:「入力ミスでは、数字の桁や日付、入力先の間違いが起こりやすかったため、提出前に5つの確認項目をまとめたチェックリストを作成していました。確認手順を固定したことで見落としが減り、導入前と比べて入力ミスを約30%減らすことができました」
質問#3
当社を志望した理由を教えてください
面接官は、応募先の仕事内容を理解したうえで、自分の経験や強みと結びつけて志望しているかを確認しています。「働きやすそうだから」だけで終わらせず、仕事内容・これまでの経験・入社後に活かしたいことをつなげましょう。
- 質問例:「数ある企業の中で、なぜ当社を志望したのですか?」
- 回答例:「求人を拝見し、データ入力や書類確認など、前職で経験してきた事務業務を活かせると考え応募しました。前職では正確さと期限を意識して業務に取り組んできたため、その経験を活かしながら、貴社でも安定して担当業務を任せていただけるよう取り組みたいと考えています」
未経験の職種に応募する場合
応募職種の経験がない場合は、無理に過去の仕事と直結させる必要はありません。これまでの経験から活かせる強み、応募した理由、入社に向けて準備していることをつなげて伝えましょう。
- 回答例:「事務職は未経験ですが、前職では接客業として売上データの入力や在庫管理も担当していました。正確に情報を確認することや、期限を意識して仕事を進めることは事務職でも活かせると考えています。現在はExcelの基本操作も学習しており、これまでの経験を活かしながら新しい業務を身につけたいと考え応募しました」
質問#4
あなたの強みを教えてください
面接官は、応募者の強みが実際の仕事でどのように発揮され、応募職種でも活かせそうかを確認しています。
「真面目です」「責任感があります」と抽象的に伝えるだけでなく、その強みが表れた具体的な経験までセットで説明しましょう。
- 質問例:「仕事をするうえでのあなたの強みを教えてください」
- 回答例:「私の強みは、分からないことを抱え込まず、早めに確認や相談ができることです。前職では判断に迷う業務があった場合、自己判断で進めず、状況と確認したい点を整理して上司へ相談していました。その結果、手戻りを減らしながら業務を進められました。貴社でも周囲と連携しながら、安定して業務に取り組みたいと考えています」
質問#5
転職を考えた理由を教えてください
面接官は、転職理由そのものだけでなく、同じ理由で早期離職する可能性がないか、次の職場で安定して働ける見通しがあるかを確認しています。
前職を辞めたい理由だけで終わらせず、今後どのような仕事や働き方を目指しているかまでつなげましょう。
- 質問例:「今回、転職しようと考えた理由を教えてください」
- 回答例:「前職では一般事務としてデータ入力や書類確認を担当していました。仕事を続ける中で、これまでの事務経験を活かしながら、Excelを使った集計や資料作成などにもスキルを広げたいと考えるようになりました。今後は事務職として長期的に経験を積める環境で働きたいと考え、転職を検討しました」
質問#6
離職期間中はどのように過ごしていましたか
面接官は、離職期間があること自体より、その期間をどのように過ごし、現在は働く準備ができているかを確認しています。
離職した当時の状況だけで終わらせず、現在の状態や再就職に向けて取り組んだことまで伝えましょう。
- 質問例:「退職してから現在まで、どのように過ごしていましたか?」
- 回答例:「退職後は体調と生活リズムを整えることを優先しました。状態が安定してからは、再就職に向けてExcelの学習や求人情報の確認を進めています。現在は規則正しい生活を継続できており、これまでの事務経験を活かして再び働きたいと考えています」
離職の原因や現在の状況をさらに聞かれた場合
離職期間が長い場合などは、「同じ状況を繰り返す心配はありませんか?」と、現在の状態や対策まで確認されることがあります。
過去の経緯を繰り返すより、「当時の状況→現在の状態→今後の対策」の順で答えましょう。
- 質問例:「同じ理由で再び離職する心配はありませんか?」
- 回答例:「前職では体調の変化を抱え込んでしまったことも退職につながったと考えています。現在は生活リズムが安定しており、疲れがたまったときは早めに休息を取るようにしています。入社後も無理を抱え込まず、必要な場合は早めに業務量などを相談しながら働きたいと考えています」
質問#7
ご自身の障害について教えてください
面接官は、障害名だけを知りたいのではなく、現在どのような状態にあり、仕事をするうえでどのような特徴があるのかを確認しています。
診断までの経緯を詳しく説明するより、障害の概要と現在の状態を簡潔に整理して伝えましょう。
- 質問例:「差し支えない範囲で、ご自身の障害について教えてください」
- 回答例:「発達障害の診断を受けており、複数の指示を口頭だけで受けると情報を整理しにくいことがあります。一方で、手順が明確な作業や一つずつ確認しながら進める業務には取り組みやすく、現在はメモやチェックリストを使って対応しています。」
質問#8
障害や体調が仕事に与える影響を教えてください
面接官は、障害や体調によって実際の業務のどの場面で影響が出やすく、本人がどのように対処しているかを確認しています。
「苦手です」「問題ありません」とだけ答えず、具体的な業務場面に置き換えて説明しましょう。
- 質問例:「障害や体調によって、仕事で負担になりやすい場面はありますか?」
- 回答例:「急な予定変更が続くと、気持ちや作業を切り替えるのに少し時間がかかることがあります。そのため、変更内容と新しい優先順位をメモして、一つずつ確認しながら対応するようにしています。変更後の予定が整理できれば、その後の業務は問題なく進められます」
質問#9
業務上、必要な配慮はありますか
面接官は、必要な配慮の内容だけでなく、どのような調整があれば安定して業務を進められるかを確認しています。
「配慮してほしいこと」を並べるのではなく、困りやすい場面と必要な配慮、その配慮があるとどのように働けるかまで伝えましょう。
- 質問例:「業務を行ううえで、会社に配慮してほしいことはありますか?」
- 回答例:「複数の工程がある業務では、口頭の指示だけだと一部を聞き漏らすことがあります。そのため、重要な指示はチャットやメモでも確認できると助かります。内容を文字で確認できれば、自分でもチェックしながら正確に業務を進められます」
具体的な配慮方法をさらに聞かれた場合
企業によって対応できる方法は異なるため、「どこまでなら対応できますか?」など、配慮の具体的な運用方法を確認されることがあります。
できることと難しいことを分け、代替できる方法も含めて相談するとすり合わせやすくなります。
- 質問例:「口頭での指示には対応できませんか?」
- 回答例:「短い指示であれば対応できます。複数の工程がある場合は、最後にチャットやメモでも確認できると抜け漏れを防ぎやすくなります。すべてを書面にしていただく必要はないため、実際の業務に合わせて相談できればと考えています」
質問#10
通院頻度と勤務への影響を教えてください
面接官は、通院の有無だけでなく、どのくらいの頻度で通院し、勤務時間や出勤日にどの程度影響するかを確認しています。
分かる範囲で頻度や時間帯を具体的に伝え、必要な調整まで整理しておきましょう。
- 質問例:「現在の通院頻度と、勤務への影響について教えてください」
- 回答例:「現在は月1回、平日の午前中に定期通院しています。その日は半休を取得できれば、午後からの勤務は可能です。通院日は事前に分かるため、早めに共有し、必要な業務は前日までに調整するようにしたいと考えています」
質問#11
苦手な業務や負担になりやすい場面はありますか
面接官は、苦手な業務があるかだけでなく、どのような場面で負担が出やすく、自分でどのように対処しているかを確認しています。
「できません」とだけ答えるのではなく、苦手な場面と対策をセットで伝えましょう。
- 質問例:「仕事をするうえで、苦手な業務や負担になりやすい場面はありますか?」
- 回答例:「複数の依頼が同時に重なると、優先順位を判断するのに時間がかかることがあります。そのため、依頼内容と期限をメモし、優先順位を整理してから一つずつ進めるようにしています。優先度が明確であれば、複数の業務にも対応できます」
質問#12
ストレスや体調の変化にどう対処していますか
面接官は、体調変化が起きる可能性だけでなく、自分の変化のサインを把握し、早めに対処できるかを確認しています。
不調になるまで我慢するのではなく、普段行っているセルフケアや相談のタイミングを具体的に伝えましょう。
- 質問例:「ストレスがたまったり、体調が変化したりしたときは、どのように対処していますか?」
- 回答例:「疲れがたまると集中しにくくなることがあるため、睡眠時間や疲労感を普段から確認しています。変化を感じたときは早めに休息を取り、仕事中であれば優先順位を整理して無理を抱え込まないようにしています。必要な場合は、早めに上司へ相談するようにしています」
質問#13
現在の体調は安定していますか
面接官は、現在の体調だけでなく、入社後も継続して勤務できる見通しがあるかを確認しています。
「問題ありません」とだけ答えるより、生活リズムや就労に向けて整えていることを簡潔に伝えましょう。
- 質問例:「現在の体調はいかがですか?安定して勤務できそうですか?」
- 回答例:「現在は体調が安定しており、起床・就寝時間を一定にして生活リズムを整えています。平日も勤務時間を想定した時間帯で活動しており、週5日の勤務に向けた準備を続けています。体調に変化があった場合は、早めに休息や相談を行うようにしています」
質問#14
希望する勤務日数・勤務時間を教えてください
面接官は、希望する働き方だけでなく、求人の勤務条件と合っているか、入社後も無理なく継続できる見通しがあるかを確認しています。
希望だけを伝えるのではなく、現在対応できる勤務日数・時間と、必要な調整があれば具体的に説明しましょう。
- 質問例:「希望する勤務日数や勤務時間を教えてください」
- 回答例:「週5日、9時から17時30分までの勤務を希望しています。現在もその時間帯に合わせた生活リズムを続けており、継続して勤務できると考えています。」
残業への対応をさらに聞かれた場合
勤務時間を答えたあとに、「フルタイム勤務を続けられますか?」など、継続性について詳しく確認されることがあります。現在の状態・勤務を続けるための工夫・必要な条件まで具体的に伝えましょう。
- 質問例:「残業には対応できますか?」
- 回答例:「月に数回、30分~1時間程度であれば対応可能です。ただし連日の残業が続く場合は体調への影響があるため、事前に相談できればと考えています」
質問#15
入社後に取り組みたいことを教えてください
面接官は、入社後の働き方をどのように考えているか、まず任された業務を安定して進め、その後どのように役割を広げていきたいかを確認しています。
大きな目標だけを話すのではなく、応募職種での具体的な貢献から伝えましょう。
- 質問例:「入社後は、どのような仕事に取り組んでいきたいですか?」
- 回答例:「まずは担当する事務業務の手順を覚え、正確に安定して進められるようになることを目標にしています。そのうえで、これまでのExcelやデータ入力の経験を活かし、慣れてきたら集計や資料作成などにも業務の幅を広げていきたいと考えています」
障害・配慮事項は4つに分けて整理して伝える
障害や配慮事項について聞かれたときは、診断名や症状だけでなく、仕事への影響・自分でできる対策・企業に相談したい配慮を整理して伝えることが大切です。
質問#7〜#9の回答を準備するときは、次の4つに分けて整理しておくと、必要な情報を具体的に伝えやすくなります。
| 整理すること | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 困りやすい業務場面 | どのような状況で影響が出るか | 急な予定変更が続くと、切り替えに時間がかかる |
| 自分でできる対策 | 自分で工夫・対処できること | 変更内容と新しい優先順位をメモして整理する |
| 企業に相談したい配慮 | 安定して働くために相談したいこと | 重要な変更はチャットなど文字でも確認できるよう相談する |
| 配慮の優先度 | 必要な配慮と、できれば希望したいことを分ける | 通院日の勤務調整は必要/座席位置は可能であれば相談したい |
4つすべてを一度に説明する必要はありません。質問内容に応じて、「困る場面→自分でできる対策→企業に相談したい配慮」を組み合わせると、実際の働き方を伝えやすくなります。
「急な予定変更が続くと切り替えに時間がかかることがあります。自分でも変更内容と優先順位をメモして整理していますが、重要な変更はチャットなどでも確認できると、より正確に対応しやすくなります」
障害者雇用の面接で使える逆質問|確認しておきたい3つのこと
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたときは、入社後の働き方を具体的に確認できる逆質問を準備しておきましょう。
障害者雇用では、仕事内容だけでなく、配慮事項の相談方法や通院・勤務時間など、安定して働くために必要な条件も確認しておくと、入社後のミスマッチを減らしやすくなります。
- 実際の業務内容や入社後の流れ
- 配慮事項を相談できる相手やタイミング
- 勤務時間・通院・在宅勤務などの働き方
逆質問#1
実際の業務内容や入社後の流れを確認する
求人票だけでは分からない仕事内容や、一日の流れを確認する逆質問です。入社後に担当する業務を具体的にイメージできる質問を選びましょう。
- 「入社後、最初に担当する業務について教えていただけますか?」
- 「配属予定の部署では、一日の業務はどのような流れで進みますか?」
- 「今回のポジションで、特に期待されている業務や役割があれば教えてください」
逆質問#2
配慮事項の相談方法やフォロー体制を確認する
必要な配慮を伝えるだけでなく、入社後に誰へ相談できるのか、状況を確認する機会があるのかも聞いておくと安心です。
- 「業務上の配慮について、入社後はどなたに相談する形になりますか?」
- 「入社後、業務状況や配慮事項について定期的に確認する機会はありますか?」
- 「体調や業務状況に変化があった場合は、どのような流れで相談できますか?」
逆質問#3
勤務時間・通院・在宅勤務などの働き方を確認する
通院や勤務時間など、継続して働くために確認が必要な条件は、頻度や必要性を具体的にしたうえで質問します。
- 「月1回の通院がありますが、その日の勤務時間について相談することは可能でしょうか?」
- 「残業が発生する場合、月にどの程度を想定されていますか?」
- 「求人票に在宅勤務の記載がありますが、入社後はどのような条件で利用できますか?」
答えにくい質問をされたときの考え方
答えにくい質問を受けたら、まずそれが職務への適性・能力に関係する質問かを基準に対応を考えます。
すべての質問に詳しく答えなければならないわけではありません。次の3点を押さえておくと、その場で慌てずに対応できます。
- 適性・能力に関係しない質問は注意が必要
- その場で無理に詳しく答えない選択肢もある
- 不安が残る場合は相談先を使う
答えにくい質問#1
適性・能力に関係しない質問は注意が必要
家族、出生地、思想・信条など、職務と関係しない質問には注意します。
面接では、応募職種への適性や働く見通しに関係する内容を中心に答えます。職務と関係しない個人情報まで、詳しく話す必要があるとは限りません。
厚生労働省は、公正な採用選考の基本として、応募者本人の適性・能力に基づいて採用選考を行うことを示しています。本籍・出生地、家族、宗教、支持政党など、職務遂行に必要な適性・能力と関係のない事項を面接で把握することは、就職差別につながるおそれがあるとされています(厚生労働省「公正な採用選考の基本」)。
答えにくい質問#2
その場で無理に詳しく答えない選択肢もある
答えに迷うときは、職務との関係に戻して短く対応します。
答えにくい質問を受けたときは、感情的に反応するより、職務との関係に戻して対応します。
たとえば、「その点は職務に直接関係する範囲でお答えすると、勤務には支障ありません」「業務上必要な範囲であれば補足します」のように、必要な範囲に絞る方法があります。無理に個人情報を詳しく話す必要はありません。
答えにくい質問#3
不安が残る場合は相談先を使う
違和感がある質問を受けた場合は、一人で抱え込まず相談先を使います。
面接後に不安が残る場合は、転職エージェントや支援機関などに相談しましょう。応募先を責めるためではなく、自分が安心して選考を進められるかを判断するための相談です。
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面接前日のチェック
面接前日は、新しい回答を増やすより、すでに準備した内容を整える方が効果的です。
求人票、応募書類、配慮事項、確認したいことを見直します。次の3点を最終確認しておきましょう。
- 求人票と応募書類を読み返す
- 伝えることと確認することを分ける
- 当日の配慮が必要なら早めに相談する
前日のチェック#1
求人票と応募書類を読み返す
面接で話す内容が、応募書類とずれていないか確認します。
履歴書、職務経歴書、志望動機、自己PRに書いた内容を読み返しましょう。面接で話す内容が書類と大きく違うと、読み手が判断しにくくなります。
特に、応募職種で活かせる経験、必要な配慮、勤務条件は、書類と面接で一貫させておくことが大切です。
前日のチェック#2
伝えることと確認することを分ける
自己PRとして話すことと、企業に確認することを混ぜないようにします。
面接では、自分から伝えたいことと、企業に確認したいことを分けて整理します。伝える候補は、経験、強み、働き方、必要がある場合の配慮です。確認することは、業務内容、職場環境、相談体制、勤務条件です。
前日のチェック#3
当日の配慮が必要なら早めに相談する
面接当日の配慮は、直前ではなく可能な範囲で早めに伝えます。
筆談、オンライン面接、試験時間、休憩、会場へのアクセスなど、面接当日に必要な配慮がある場合は、分かった時点で早めに相談します。厚生労働省の合理的配慮指針でも、募集・採用時に障害特性に応じた必要な措置を検討することが示されています。
障害者雇用の面接に関するよくある質問
- 障害者雇用の面接は一般雇用と何が違いますか?
-
職務経験や志望動機に加えて、障害による業務への影響や必要な配慮、通院頻度、勤務時間などを確認されやすい点が特徴です。
- 面接では障害についてどこまで説明すべきですか?
-
診断までの経緯を詳しく話す必要はありません。仕事に影響する場面、自分で行っている対策、安定して働くために必要な配慮を中心に伝えましょう。
- 面接の回答はどのくらいの長さが適切ですか?
-
一つの質問につき30秒から1分程度を目安にします。最初に結論を伝え、理由や具体例を補足すると、長くなりすぎず伝わりやすくなります。
- 障害者雇用の面接にはどのような服装で行けばよいですか?
-
企業から指定がなければ、スーツやオフィスカジュアルなど清潔感のある服装が基本です。障害特性によって難しい服装がある場合は、事前に相談して構いません。
- 必要な配慮を多く伝えると不採用になりますか?
-
配慮の数だけで判断されるとは限りません。ただし、要望だけを並べず、その配慮があればどのように働けるかを説明し、優先順位を整理しておきましょう。
- 面接でうまく答えられなかった場合は不採用になりますか?
-
一つの回答だけで不採用が決まるとは限りません。質問の意図が分からなければ聞き返し、答えに詰まった場合は少し考える時間をもらって落ち着いて回答しましょう。
- 障害者雇用の面接ではどのような逆質問をすればよいですか?
-
業務内容や一日の流れ、教育体制、配慮事項の相談方法など、入社後の働き方を具体的に確認できる質問がおすすめです。
「配慮事項は入社後どなたに相談できますか?」など、自分が安定して働くために確認したいことを2~3個準備しておきましょう。
まとめ
障害者雇用の面接では、職務経験や志望動機に加えて、障害による業務への影響、必要な配慮、勤務条件、逆質問なども準備しておくことが大切です。
質問を丸暗記するのではなく、応募先の仕事で何ができるか、どのような条件なら安定して働けるかを自分の経験に置き換えて整理しておきましょう。答えにくい質問も、職務に関係する範囲へ戻して考えると対応しやすくなります。
面接後は、条件確認や内定、入社日の調整へ進みます。障害者雇用の転職全体の流れを確認しておくと、面接後に必要な準備や入社までのスケジュールも把握しやすくなります。
一人で面接対策を進めるのが不安な場合は、障害者向け転職エージェントなどを活用し、回答内容や配慮事項の伝え方を事前に確認してもらう方法もあります。
