障害者雇用バンクに断られた?紹介されない?精神障害や発達障害だと難しいのか

障害者雇用バンクに登録しても、担当者の連絡が遅かったり、紹介できる求人がありませんと言われたりすることで「お断りされた…」と感じる例は少なくありません。

この記事では、実際に障害者雇用バンクに断られた方の口コミ調査をもとに、断られてしまった理由と対処法について解説します。

この記事のまとめ
  • 場合によっては断られることがある
    精神障害だからと断られるわけではないが、大手人気企業の求人が多いので、経歴によっては紹介できないと言われることがある
  • 精神障害だからと断られるわけではない
    障害者雇用バンク利用者の半分以上は精神障害がある方なので、すでに働ける状態で、一定の経歴があれば十分求人を紹介してもらえる
  • 断られたら他サービスを利用しよう
    転職した人は平均で約4社に登録しているので、断られたら別サービスを利用しよう。幅広い案件があるLITALICO仕事ナビかべなし求人ナビの両方は試したいところ。

なお、求人紹介を断られることなく、利用できた方からの口コミ評判は、下記からご覧になれます。

目次
編集 セオリーズ編集部

本記事は、有料職業紹介事業許可(13-ユ-317587)を取得しているセオリーズ株式会社の編集部が、各社の公式情報・求人情報・公的資料等を確認したうえで作成しています。

障害者雇用バンクで断られることはある

障害者雇用バンクは、首都圏や大阪といった都心部以外は求人数が少ないのと、職種も大手の事務職が中心になってしまうので、断られることはあります。

サービス名断られにくさ
ハローワーク
地域障害者職業センター
5.0
断られることはない
LITALICO
かべなし求人ナビ
atGP
4.5
大手で求人掲載数が多い
幅広い職種や地域に対応
dodaチャレンジ
ランスタッド
障害者雇用バンク
3.5
審査が厳しいこともある
対応地域が限定されがち
小規模エージェント 2.5
求人数が少なく断られる

人気企業を狙うとどうしても身体障害の方が採用されやすくなってしまい、精神障害でブランクがあったりすると、書類で落ちてしまうことが多くなってしまいます。

ここからは障害者雇用バンクに断られやすい条件について解説していきます。

障害者雇用バンクに断られた理由

下記のいずれか、あるいは複数に該当していると、求人紹介を断られてしまう可能性がグッと上がります。

断られる理由
  1. 希望求人を保有していない
  2. 職歴が採用要件に届かない
  3. 障害者手帳を取得していない・取得の見込みがない

それぞれ詳しく説明していきます。

求人紹介を断られた理由①
障害者雇用バンクが希望求人を保有していない

紹介できる求人がありませんと断れてしまう原因の一つ目は、あなたが希望している職種や条件の求人を、障害者雇用バンクが保有していないためです。

実際に、障害者雇用バンクが保有している求人の多くは首都圏や関西圏の事務職なので、それ以外の仕事を探そうとすると難しいかもしれません。

  1. 一般事務職、製造系以外は少ない
  2. 地方エリアの求人は多くはない
  3. 20~30代の若い方向けの求人がメイン

①一般事務職、製造系以外は少ない

障害者雇用バンクには、求人検索機能がありますが、オープンポジションが多く、「職種」で絞り込むとほとんど求人が出てきません。そのため、求人一覧から企業の傾向をみたところ、おおむね以下のような傾向があることがわかりました

  • 一般事務職が5~6割ほどある印象
  • 製造現場のオープン募集が1~2割

残りは、営業職や企画職といったものが、ちらほらとあるような形式ですが、どうしても母数は限られてしまいます。一般事務職、製造系以外だと満足に見つけることはできないでしょう。

②地方エリアの求人は多くはない

障害者雇用バンクは全国の求人を扱っていますが、求人は東京・大阪・神奈川などの都市部に集まりやすい傾向があります。

下記表は、障害者雇用バンクの求人を地域別に集計したものです。東京が35.2%、大阪が9.6%、神奈川が8.8%で、上位3地域だけで全体の53.6%を占めています

エリア都道府県求人件数割合
都市部1,557件53.6%
東京1,023件35.2%
大阪279件9.6%
神奈川255件8.8%
地方部上記以外1,349件46.4%
例:青森32件1.1%
合計2,906件100%

調査日:2026年5月15日

※勤務地や働き方の条件により、件数・割合は一部重複を含む場合があります。

※公式ページより集計(2023/5/7更新)

一方、地域によっては求人数が30~40件程度にとどまるケースも見られました。希望職種や勤務条件を絞ると、地方では紹介対象が少なくなる可能性があるでしょう。

満足な求人提案やサポートがしてもらえなさそうなら、地方に強いatGPdodaチャレンジ、または地域ごとにあるハローワーク、あるいは障害者職業紹介センターを利用することをおすすめします。

③20~30代の若い方向けの求人がメイン

引用元:公式サイト

障害者雇用バンクは、新卒や第二新卒をはじめとした若年層向けの「未経験職種への障害者雇用」を得意としている傾向があります。70%以上の求人が未経験可能とのことでした。

引用元:公式サイト

そのため、実際に利用している方も若い方が多い傾向にあり、障害者雇用バンクを利用する企業も自然とそういった企業が多くなってしまうので、年齢が高いと求人紹介の優先度を下げられてしまう可能性を否定できません

求人紹介を断られた理由②
あなたの職歴が採用要件に届いていない

障害者雇用バンクに「求人紹介できない」と断られてしまう理由2つ目は、あなたの実力や経歴が、企業が求めている採用要件に届いていないためです。

なぜなら、転職エージェントは障害者の就職支援をする一方で「採用企業にとって必要な人材を探す」というミッションを背負っているので、“企業側が求める要件”を満たさない候補者を推薦することができないからです。

そのため、企業側が定める採用要件次第ですが、一般的に、以下に該当する場合だと「紹介できる求人がない」とされてしまうことがあります。

<紹介求人が見つかりにくい方の特徴>

  • ①年齢の割に職歴がない
  • ②短期離職を繰り返している
  • ③職歴の空白期間(ブランク)が長すぎる

一つひとつ簡単に見ていきましょう。

①年齢の割に職歴がない

年齢の割に職歴がないと就職は厳しくなります。なぜなら「基礎的なPCスキルや社会人としてのマナーが身に付いていない」とみなされてしまうからです。

たとえ就業経験がなくても20代なら引く手数多なのですが、年齢が上がれば上がるほど新しい知識の習得が難しくなるので、30代以降だと相応の職歴が求められます

そのため、これまでの経歴に自信がない方は、就労移行支援事業所や職業訓練校などを通じて身につけるようにしましょう。いずれも無料で利用できます。

もし事務職で就職したいなら、少なくともブラインドタッチは必須です。また、ExcelやWordを用いた文書作成やデータ入力もできるようにしておきましょう。

②短期離職を繰り返している

入社3年未満(特に1年未満)での短期離職を繰り返している場合だと「採用してもまたすぐに辞めるのでは?」と思われ、エージェントに断られる可能性があります。

実際、一般雇用枠であれば「即戦力かどうか」が重要視されるので、スキルや経験さえあれば、転職回数が多くても採用される可能性はあります。しかし、障害者雇用枠は「障害者の雇用促進」が目的なので、スキルや経験以上に「長く定着してくれるかどうか」が重要です。

そのため、もしあなたが短期離職を繰り返していると、下記のような懸念から「採用しても長く続かないのでは?」と慎重になってしまうのです。

  • 体調が安定していないのでは?
  • 人間関係の構築維持が苦手なのでは?
  • 仕事が長続きしないタイプなのでは?

そのため、入社から1年未満での離職があった場合などには、あらかじめ退職理由を整理しておき、次の職場では問題ないことを示すことをおすすめします。

  • 例1. 長時間勤務が続いた
  • 例2. パワハラや人間関係の不和
  • 例3. 入社前後の労働条件に相違があった

あくまで上記は客観的に示す必要があるので「ブラック企業だった」「パワハラがすごかった」ではなく、「相談や改善に努めたものの改善できず、転職以外に解決策がなかった」ことを伝えましょう。

③職歴の空白期間(ブランク)が長すぎる

過去に一定の就業期間はあったとしても、精神疾患等によって数年のブランクがある場合だと、求人紹介が難しいとされてしまう可能性があります。

実際、企業側としても、下記のように良い印象を持ちません。

  • 就業意欲がないのでは?
  • 今でも通用する職務スキルがあるの?
  • 生活の変化によるストレスで長続きしないのでは?

このように、障害者雇用枠といえども職歴に長い空白期間がある場合だと、当然慎重になるので「空白期間に何をしていたのか」を企業側が納得できるように説明する必要があります。

仮に、うつ病で1年休職していたなら問題ありませんが、3年を超えるブランクがあると急激に難しくなります。そして、10年以上の空白期間があるとエージェントの利用はほとんどできなくなるので、その場合は一度、就労移行支援を使いましょう。

求人紹介を断られた理由③
障害者手帳を取得していない・取得見込みがない

障害者雇用バンクは障害者雇用枠を専門に取り扱う転職サービスです。そのため、障害者手帳を取得している、あるいは取得予定である必要があります。

障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があるので、ご自身の障害に合わせて取得するようにしてください。

  • 身体障害者手帳
    身体・内部障害のある方が取得可能
  • 療育手帳
    知的障害のある方が取得可能
  • 精神障害者保険福祉手帳
    精神・発達障害のある方が取得可能

参考:厚生労働省 障害者手帳

とはいえ、様々な事情で、手帳を取得しない状態でやむを得ず転職活動をすることもあると思います。その場合は一般雇用枠を取り扱う総合型転職エージェントを利用しましょう。

ここまでのまとめ:
断られる理由と対処法

求人紹介を断られてしまった原因は、下記のいずれか、あるいは複数に該当していたからです。

断られる理由
  • 希望求人を保有していない
  • あなたの職歴が採用要件に届かない
  • 障害者手帳の取得していない

体調や経歴が原因で断られているのであれば、一度、就労移行支援を利用するという手もあります。いつでもやめられるので、気軽に相談してみてください。

障害者雇用バンクに求人紹介を断られたときの対処法

断られた場合、下記3パターンの対処法があります。

  1. 他の転職サービスを利用する
  2. A型事業所、時短やアルバイトから始める
  3. 就労移行支援で職業訓練を受けて再挑戦する

それぞれ見ていきましょう。

断られたときの対処法①
他の転職サービスを利用する

障害者雇用バンクで断られたとしても、他にも障害者雇用を専門にする転職サービスはたくさんあるので、他をあたりましょう。一番現実的な対処法です。

なにより、転職サービスごとに強い業界や企業が異なるので、試してみる価値は十分あります。実際、就職が難航しやすい障害者の方は、平均して3~4社登録しています。

当たり前ですが、たくさん登録すれば登録するほど、良い求人や担当者と巡り会える可能性が上がるので、ぜひ試してみてください。

障害のある方向け
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出典:障害者転職エージェントおすすめ

断られたときの対処法②
A型事業所、時短やアルバイトから始める

精神障害などで職歴に長い空白期間がある場合は、すぐにフルタイムの仕事を始めるのではなく、一度、就労移行支援で職業訓練を受けることもおすすめします。

障害者雇用バンクのような障害者雇用を専門とした転職エージェントが扱う求人は、多くがSTEP5,6の「一般就労(週30~40時間)」です。

STEP5,6の求人では、一般的に「直近2~3年で継続的に就労し続けていること」が求められるので、ブランクがあるなら、STEP3~4から段階的に慣れていきましょう。

断られたときの対処法③
就労移行支援で職業訓練を受けて再挑戦する

一度求人紹介を断られてれてしまっても「また再挑戦する」ということは可能です。

今現時点の経歴や求人状況だと、紹介できるものがなかったとしても、数ヶ月には可能になっていることが往々としてあります。

特に、近年は、障害者雇用を進める企業が増え続けているので、ハローワークや就労移行支援施設で職業訓練を受けて3ヶ月以上経過してから、再度応募してみましょう。

断られたら利用したい転職エージェント

障害者向け転職エージェントは、求人が少数枠で出るため、タイミングによっては紹介数が不足することがあります。1社だけで判断せず、複数登録で取りこぼしを防ぐのが基本戦略です。

サービス名断られにくさ
ハローワーク
地域障害者職業センター
5.0
断られることはない
LITALICO
かべなし求人ナビ
atGP
4.5
大手で求人掲載数が多い
幅広い職種や地域に対応
dodaチャレンジ
ランスタッド
障害者雇用バンク
3.5
審査が厳しいこともある
対応地域が限定されがち
小規模エージェント 2.5
求人数が少なく断られる

補足|障害者雇用バンクの特徴と比較

障害者雇用バンク
障害者雇用バンクの特徴まとめ
  • 20〜30代向けの転職支援色が強い
    • LPでは20代・30代向けサービスとして案内
    • 未経験職種への転職支援も訴求している
  • 人材紹介求人とハローワーク求人をまとめて検索できる
    • 障害者求人を一つのサイトで横断検索できる
    • 求人検索サイトとしての使い方も可能
  • 公開求人は2,900件以上
    • 首都圏・大阪以外の求人掲載も確認できる
    • 他大手と比べると優先度はやや下がる

障害者雇用バンクは、株式会社HANDICAP CLOUDが運営する障害者向けの求人サイト/転職支援サービスです。人材紹介会社の求人情報と、ハローワーク求人の両方をまとめて探せるのが大きな特徴です。

転職支援サービスとしては20〜30代向けの訴求が強く、未経験職種への挑戦や、短期間での転職成功事例も前面に出しています。一方で、求人検索サイトとして見ると、首都圏・大阪以外の求人も掲載されているため、情報収集用途ではエリアを絞らず使えます。

ただし、総合力では大手エージェントが優先されやすいため、第一候補というよりは、他社と併用して求人の取りこぼしを防ぐ目的で使うのが現実的です。ハローワーク求人も一緒に見たい人には相性が良いです。

\ 公開前・非公開の求人も確認できます /

情報収集・相談だけでもOK

障害者雇用バンクは、ハローワーク求人や人材紹介求人を横断して見られる点が特徴です。サイトの使い勝手はやや粗いものの、求人の拾い漏れを減らすのに便利です。

障害者雇用バンクの基本情報
分類求人サイト/転職支援サービス
料金無料
対応障害身体障害/精神障害/発達障害/知的障害 など
主な特徴人材紹介求人DB+ハローワーク求人DBを横断検索可能
求人件数2,900件以上
公式サイトhttps://syogai-koyo-bank.com/
運営会社株式会社HANDICAP CLOUD
有料職業紹介許可番号:13-ユ-307858
2026年5月時点
2021年5月に現在の「障害者雇用バンク」に名称変更

2016年4月に「エラビバ」として開始され、2021年5月に「障害者雇用バンク」に名称変更されています。

他転職エージェントとの比較

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アビリティスタッフィング
アビリティスタッフィング

2.8
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大手のリクルートが運営
250
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サーチコア
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2.8
事務職、ITエンジニア専門
年収やキャリアアップしたい人向け
150
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ウェブサーナ

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求人サイトなのでサポートはない
自分で求人を探したい人向け
150
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クローバーナビ
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2.5
障害者向けの就職求人サイト
大手、有名企業の求人を見たい人向け
90
全国求人を見る評判を見る

まずは上位3社(LITALICO仕事ナビかべなし求人ナビdodaチャレンジ)に登録して、提案求人やサポートを比較しながら進めるのが基本です。

障害者雇用は、求人数が限られ、各社で扱う求人も異なるため、1社だけでは条件に合う求人を見逃す可能性があります。

地方や高齢の方には使いにくい傾向にありますが、都心部の20〜30代の方だと十分な求人数が掲載されているので、条件の良い求人を探しやすい傾向にあります。余裕があればおすすめです。

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