40代障害者の転職は難しい?転職できないと言われる理由と「成功へのポイント」を解説

障害者はその特性や症状により、様々な困難を抱えて生活しています。40代障害者だと転職は難しいと言われますが、なぜでしょうか。

この記事では、障害者の雇用統計や口コミから「40代障害者だと転職が難しい」と言われる理由、そして対策までを網羅的に解説していきます。

この記事のまとめ
  • 長期就業経験がないと転職が難しい
    スキルよりも「職場に馴染めるか」が重視されるので、年齢が高いと不利になります。障害者雇用は枠が少ないので、転職も長期化しやすいです。
  • エージェントを使わないと不利になる
    好条件企業だと応募がすぐ埋まるので、エージェントを使わないと出遅れる。大手で求人数の多いLITALICO仕事ナビdodaチャレンジあたりを活用しよう
目次
編集 セオリーズ編集部

本記事は、有料職業紹介事業許可(13-ユ-317587)を取得しているセオリーズ株式会社の編集部が、各社の公式情報・求人情報・公的資料等を確認したうえで作成しています。

40代障害者の転職が難しい理由

就職そのものはできるのですが、良い職場への“転職”だと、若い世代と比べて不利になるので、転職活動が長期化しやすいです。理由は下記の通り。

40代障害者の転職が難しい理由
  1. 障害者雇用枠が少ない
  2. 年齢が高いことは転職では不利
  3. 障害者雇用ではスキルは重視されない

実際、採用企業側が、転職エージェントに募集要項を伝えるときに「45歳まで」と、裏で制限をかけるところが多いです。それぞれ簡単に解説します。

40代障害者の転職が難しい理由①
障害者雇用枠が少ない

一般雇用と比べると、障害者雇用は枠が少ない「買い手市場」となっており、障害者を募集する求人が足りていないので、転職活動が難しくなります。

障害者向け求人が少ない理由
  1. 配慮が難しく定着率が低いため
    障害の種類が多岐に渡るので、体制を整えることは難しい。特に、障害が目に見えず就業が安定しない精神障害だと採用しにくい
  2. 知識と経験のある管理職が少ないため
    慣れていない管理職からすると「自身がコントロールできない理由で、仕事に支障が出てしまう求職者」を積極的に採用しにくい

法定雇用率は引き上げられ続ける予定なので、長期的には改善されますが、まだ求人数が足りないことには変わりません

補足|法定雇用率とは

法定雇用率とは、企業の従業員数に応じて、一定割合以上の障害者雇用を義務付けた制度のことです。基準を満たさない場合、納付金(罰則)が発生します。(厚生労働省

2026年4月現在、法定雇用率は2.5%なので、従業員40人に対して1人以上の障害者雇用が必要です。今後も段階的に引き上げが予定されています。

法定雇用率の推移
  • 1988年4月:1.6%
  • 1998年7月:1.8%
  • 2013年4月:2.0%
  • 2018年4月:2.2%
  • 2021年3月:2.3%
  • 2024年4月:2.5%
  • 2026年7月:2.7%(予定)

従業員数が多い企業ほど採用人数も増加するため、法定雇用率の引き上げに伴い大企業では数百人単位で採用が強化されています。

40代の障害者雇用の現状:
障害者の転職はまだ難しい

現時点では、就職申し込みをした43.9%しか就職していません。つまり、申し込んだうち56.1%は就職していない、ということです。

厚生労働省のデータをもとに作成

上記のグラフ推移を見ると、ここ10年で改善されつつはあるものの、だいたい40~45%あたりに落ち着いていることがわかります。

特に、人気企業ほど退職者が出ないので「転職したくても良い求人がない」というのもありますね。

40代障害者の転職が難しい理由②
年齢が高いことは転職では不利

ただでさえ障害者雇用枠が少ない上に「年齢が高いこと」は転職で不利になります。40代は20-30代に比べて難しい状況です。理由は下記の通り。

年齢が高いと不利な理由
  • 新しい環境や仕事に慣れにくいため
  • 体力低下や健康面への不安があるため
  • 年下の上司から見て、扱いに困るため
  • 定年までの年数が長くはないため

50代の難しさに比べるとマシですが、それでも難しいのが現状です。特に、障害者雇用だと「長期雇用が重要」になるので、これまでの経歴で短期離職を繰り返している場合だとますます難しくなります。

そもそも転職市場に出てくるのは20〜30代の若い世代が中心です。より良い職場に転職しようとなると、彼らと戦わなくてはなりません。

40代の障害者雇用の現状:
障害別の雇用率はバランスが良い

身体障害がある方の雇用率が高い50代と、精神障害がある方の雇用率が高い30代の中間である40代は、障害別の雇用率だとバランスの良い結果となっています。

右にスクロール可能です→

20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳40-44歳45-49歳50-54歳55-59歳60-64歳65歳以上
身体障害2.5%3.8%4.7%7.8%6.3%11.8%15.8%16.3%13.0%17.4%
知的障害25.0%18.1%18.0%9.2%8.0%5.1%8.6%2.6%1.9%0.5%
精神障害9.5%15.1%13.4%12.2%12.3%12.1%15.7%5.8%2.6%0.8%
発達障害23.1%21.4%16.7%8.4%3.9%6.4%12.9%1.6%1.4%0.6%

出典:令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書(厚生労働省)

身体障害者の雇用義務化がされたのは1976年以降と歴史があるので、身体障害者の雇用率は50代の方が最も高くなっています。(知的障害者は1998年から)

一方で、精神障害と発達障害が「障害者雇用率の算定基準」に加わったのは2018年と新しいこともあって、雇用率だと20-30代の若年層が高いです。

40代後半で転職活動に不安がある場合は、年齢が高めの人でも相談しやすい転職サービスを確認しておくと安心です。50代以降の障害者向け転職エージェントを比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。

40代障害者の転職が難しい理由③
障害者雇用ではスキルは重視されない

障害者雇用では、年齢が高いからこそのメリットである「スキルや経験」が評価されにくいことも、転職難易度を上げる要因になっています。

実際、障害者雇用枠のほとんどが事務や単純作業系なので「専門性が高いもの」は少なく、それほどスキルは重視されません。

もちろん、一部はスキルや経験が活かせる仕事はありますが、どうしても数は少なくなります。つまり、さらに「枠の奪い合いになる」ということです。

一般雇用であれば、これまでのキャリアで培ったスキルやコネクションが評価されて、40代でも転職できるケースはあるんですけどね…

40代障害者の転職が難しい理由:
ここまでのまとめ

近年、障害者の雇用は大きく改善しつつありますが、それでもまだ「40代障害者だと難しい」という状況です。(40代は障害者でなくても難しいです。)

さらに、期待されているスキルが高くはない障害者雇用枠だと、年齢を重ねることのメリットが少なく、企業側にも避けられやすいといった状況にあります。40代となると経歴次第では転職活動が難航しやすいので、複数の転職エージェントに登録して求人紹介を受けることをおすすめします

就職活動は一人で進めず、専門家と相談しながら進めてください。理由は、障害と仕事(環境や業務内容)の“相性”を慎重に見極める必要があるからです。客観的な立場で意見をくれるパートナーの存在は、心強い味方になります。

ここからは就職に向けたポイントについて、具体的に解説していきます。

40代障害者雇用での就職活動ポイント

就職活動を行う場合は、下記のポイントを押さえて進めることをおすすめします。では順番に見ていきましょう。

40代障害者雇用での就職活動ポイント①
自身の障害特性と必要な配慮を理解する

まずは、自身の障害特性と、職場環境に必要な配慮を理解して整理しておきましょう。

「障害がある」と一口にいっても、特性は人それぞれなので「自分が何を苦手としていて、何をストレスに感じるか」は前もって整理しておく必要があります。

それこそ、手帳を取得必要がないくらい軽度であれば「民間企業の一般枠」で就労することもできます。

反対に、困難が大きく配慮が必要なら「障害者雇用枠」を狙うなり、就労移行支援や就労継続支援といった「福祉的就労」から段階的に慣れるなり、といった選択肢があります。

より良い職場を選ぶためにも、自己分析は必須です

40代障害者雇用での就職活動ポイント②
とにかく向いていない仕事を避ける

自身の障害特性と必要な配慮を理解したならば、向いていないであろう仕事は避けて、できるだけストレスがかからない仕事を探しましょう。

もちろん、興味がある“やりたい仕事”を選ぶのも悪いことではありませんが、障害者は「ストレスを回避すること」のほうが遥かに重要です。

仮に憧れの職業だった場合、最初は楽しく感じるかもしれませんが、3ヶ月もすれば高揚感は薄れ、できないことばかりの現実に苦痛を感じるようになります。

このように、障害の特性ごとで一定の得意不得意はあるので、自己分析と業界・企業研究をしたうえですり合わせを行いましょう。

40代障害者雇用での就職活動ポイント③
無理はせずに段階的に慣らしていく

仕事を探すときは、無理のない就労形態からはじめるようにしてください。精神症状が安定していない場合や、長期間のブランクがある場合は「勤務時間をどれくらいにするか」から医師と相談しましょう。

もし、民間企業への就職が不安な場合は、福祉的就労(就労継続支援B型A型や就労移行支援)で、障害や体調にあわせて自分のペースで、必要なスキルを習得することが可能です。

民間企業での就職に少しでも不安がある場合は、無理をせず、段階を踏んで慣れていくことをおすすめします。(例えばSTEP3.就労移行支援の利用から始める、など)

どれにすべきか悩んだら、就労移行支援の大手であるウェルビーココルポートに相談してみてください。資料請求すると翌日には電話が来るので、気軽に話を聞けます。

40代障害者雇用での就職活動ポイント④
就職活動は一人でせず、支援機関を活用する

障害者が長期定着するためには、正しい職場理解と繊細な配慮が必要なので、客観的な立場からアドバイスをくれて、障害者の仕事事情に詳しい「支援機関」の力を借りることをおすすめします。

悩んだら、地域障害者職業センターに相談してみてください。エリアごとに電話番号が記載されているので、すぐつながります。

障害者向けおすすめ転職エージェント

おすすめできる障害者向け転職エージェントを紹介していきます。いずれも無料で利用できて、いつでも退会できるので、気軽に相談してみてください。

転職エージェントの比較ポイント
  1. 障害者雇用の求人総数
  2. 利用者からの評判・口コミ
  3. 就職・転職支援の実績が豊富であること

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babナビ

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3.0
大手・外資・グローバル企業寄り
年収や待遇を上げたい方向け
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2.8
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2.8
事務職、ITエンジニア専門
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150
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自分で求人を探したい人向け
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まずは上位3社(LITALICO仕事ナビかべなし求人ナビdodaチャレンジ)に登録して、提案求人やサポートを比較しながら進めるのが基本です。

障害者雇用は、求人数が限られ、各社で扱う求人も異なるため、1社だけでは条件に合う求人を見逃す可能性があります。

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LITALICO仕事ナビの特徴まとめ
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LITALICO仕事ナビは、障害のある方の就職・転職を支援する求人サイトです。全国の障害者求人を幅広く掲載しており、勤務地・職種・合理的配慮・雇用実績などの条件で細かく探せる点が強みです。

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dodaチャレンジは、パーソルグループの特例子会社が運営する障害者向け転職エージェントです。「転職支援実績No.1」と訴求されているように、求人数・企業接点・支援ノウハウの総合力が高いのが特徴です

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dodaチャレンジは全国対応ですが、拠点は東京・大阪・愛知です。地方在住でも、オンラインでの転職支援に対応しています。

dodaチャレンジの基本情報
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対応地域全国
拠点:東京・大阪・愛知
対応障害全ての障害
求人件数1,800件
※非公開求人は全体の9割
公式サイトhttps://doda.jp/challenge/
運営会社パーソルダイバース株式会社
有料職業紹介許可番号:13-ユ-040608
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ランスタッドチャレンジド
ランスタッドチャレンジドの特徴まとめ
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    • 応募書類の添削や面談トレーニングに対応
    • 内定後の手続きや入社後フォローも受けられる
  • 障害種別で対応エリアが異なる
    • 身体障害は全国対応
    • 精神障害は東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・群馬・栃木・茨城・兵庫に対応

ランスタッドチャレンジドは、世界最大級の人材会社ランスタッドが提供する障害者向け転職支援サービスです。一般的な事務職求人だけでなく、比較的年収帯の高い大手・外資系求人を狙いやすいのが特徴です。

特に、これまでの就業経験を活かしてキャリアアップ転職をしたい人と相性がよく、フルタイム正社員の求人を中心に提案を受けやすい傾向があります。条件の良い非公開求人も含めて見たい場合は、候補に入れやすいサービスです。

また、専任コンサルタントが面談から書類添削、面談対策、内定後のフォローまで一貫して担当します。安定就業の実績があり、次の職場で年収や条件を引き上げたい人に向いています。

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法定雇用率の引き上げで大手企業の採用需要は続いています。これまでの職歴を活かして条件改善を狙いたい人は、早めに相談しておく価値があります。

ランスタッドチャレンジドの基本情報
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対応地域身体障害:全国
精神障害:東京/神奈川/千葉/埼玉/大阪/群馬/栃木/茨城/兵庫
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サポート面談、求人紹介、書類添削、面談対策、入社後フォロー
公式サイトhttps://www.randstad.co.jp/
運営会社ランスタッド株式会社
有料職業紹介許可番号:13-ユ-010554
2026年5月時点

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  • 柔軟な働き方に対応した求人を探しやすい
    • 週20時間台の時短勤務求人あり
    • 在宅勤務・リモートワーク配慮求人も掲載
  • 求人サイト・エージェント・スカウトをまとめて使える
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    • 就労移行支援サービスも展開

atGP(アットジーピー)は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害者向け求人サイト・転職支援サービスです。求人検索、エージェント紹介、企業スカウトを一つのサービス内で使い分けられるのが特徴です。

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求人件数1,575件
主な機能求人検索、エージェント紹介、企業スカウト
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有料職業紹介許可番号:13-ユ-030101
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6位以降の説明はこちら(別記事)

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